テーマ旅行
新しい時間をプレゼントする海
正東津
2024年の走りが終わりかけている。ゴールで2025年が次の順番を待っている。我々は2024年のバトンを受け継ぐように、元日に昇る太陽を迎える。それが以前とは違う未来をもたらすことを願いながら!毎年1月1日には、韓国各地で新年の日の出イベントが開かれる。中でも、江陵の正東津は多くの人が訪れる日の出スポットだ。水平線を突き抜けて上がってくる太陽が人々の心に希望をプレゼントする所、砂粒のように輝く時間が積もる所、一年の終わりから再び始まりにつながる正東津がとても特別な一日をプレゼントするだろう。
「正東津」という地名は緯度上、ソウル特別市道峰区にある「道峰山」の東側方向に位置しているということに由来する。正東津が話題になったのは、1995年度に放送されたドラマ『砂時計』の撮影地として知られてからだ。ドラマが大きな人気を集めると、正東津駅に劇中の女優の名前を取った松の木が登場し、砂時計が正東津の新しい象徴に浮上した。
このようにして誕生した「砂時計公園」は1999年、新しい千年を記念するために造成された。 公園の中心部には直径8.06メートル、幅3.2メートルに達する大型砂時計がものすごい存在感を見せている。名前だけ砂時計なのではなく、実際に上から下に8トンの重さの砂が少しずつ流れ、1年という時間を刻んでいる。毎年1月1日には、海の上に昇る日の出とともに大型砂時計が回転し、リセットされる壮観に出会うことができる。
砂時計公園から海辺の方に5分ほど歩いていくと、右側に海に向かって長く伸びた構造物が見える。新しい日の出スポットとして浮上した海上展望台だ。この展望台からは広々とした海が訪問客を暖かく迎えてくれ、丘に位置した大きな帆船模様のサンクルーズリゾートも手に取るように近く感じられる。周辺が開放されているので、どこを見ても素敵な風景が広がる。
正東津を発つ前に必ず乗らなければならない汽車がある。8両の列車からなる「正東津時間博物館」がそれ。韓国国内で初めて蒸気機関車と客車を活用して2013年に新しい出発を知らせた正東津時間博物館は「時間」をテーマに面白く独特な展示を披露する空間だ。
物質の燃焼速度を利用した燃焼時計から分銅式時計、振り子時計、原子時計まで時計の歴史を一目で見ることができる。華やかな文様が目立つ中世時代の時計も珍しい見どころを提供している。特に、タイタニックが沈没する瞬間に作動が止まったという懐中時計が展示されており、胸が痛む感動を伝えてくれる。
正東津時間博物館のハイライトは、世界的に有名な現代作家らが時間を視覚化して作り出した作品である。米国スミソニアン博覧会で「木彫部分」国家大賞を受賞したジェームズ·ボーデン(James Borden)の『カモメの夢(Seagull′s Dream)』は、滑空する鳥の翼に似た木彫があたかも夢を数えるように時間を指している。
観覧客の好奇心を刺激する作品としては、ジェフ·ファンクハウザー(Jeff Funkhouser)の『メガボールクロック(Mega Ball Clock)』がある。速度と重さという物理的現象を利用してボールの位置を変化させ、視覚的な面白さを表現した作品だ。
全世界にたった2点だけの『グランドファーザーエイトマンクロック(Grandfather Eight Man Clock)』をここで見ることができるのはとても幸運。発明家でデザイナーのゴードン·ブラット(Gordon Bradt)が製作したこの時計は、8つの動作人形を活用して「人間と時間の関係」を表現した。観点によって異なる解釈がされる興味深い作品である。この他にも色々な作家たちの多様な時計作品が「時間」が持つ意味と価値について考えさせる。
正東津は時間がたまる場所という感じたした。余裕なく忙しく流れる日常から離れ、ここに来ると、正東津はあなたに新しい時間をプレゼントしてくれるかもしれない。
正東津時間博物館ホームページ
正東津時間博物館
観覧時間
: 09:00–18:00
入場料
: 大人9,000ウォン/青少年6,000ウォン/子供5,000ウォン
お問い合わせ
: +82-33-645-4540
砂時計公園
江陵市江東面正東津里6-2
正東津時間博物館
江陵市江東面ホンファロ990-1