カンヌン(江陵)の味
食卓の上のスーパーヒーロー
ジャガイモ

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救荒作物の代表格である「ジャガイモ」は、古今東西を問わず長年にわたり苦しい飢饉から多くの人々を救った英雄だった。特に、農作業が厳しい環境を持つ江原道でも、ジャガイモは食糧の代わりになるありがたい作物だった。今や江原道と言えば自然に思い浮かぶ「ジャガイモ」!メイン料理からデザート、おやつに至るまで、無限に変身するジャガイモの魅力に浸ってみよう。
江陵のジャガイモ料理三銃士
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江陵に行けば必ず味わわなければならないジャガイモ料理の三銃士がいる。それは、ジャガイモ団子スープ、ジャガイモチヂミ、ジャガイモ餅だ。この3種類の食べ物はジャガイモをすりおろしてふるいにかけ、でんぷんと具を分離する過程を必要とする。

ジャガイモ団子スープ
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ジャガイモ団子スープは、すりおろしたじゃがいもと片栗粉を一緒に練って団子のように丸めて、煮込んだカタクチイワシの出汁に入れて煮込んで食べる料理である。最近のように肌寒い風が吹いてくる時、暖かいジャガイモ団子スープを食べたら寒さに立ち向かう力が出る。しこしこ、あっさりした味にスプーンが止まらないかもしれない。

ジャガイモチヂミ
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ジャガイモチヂミは、すりおろしたジャガイモと片栗粉を混ぜて油で薄く焼く料理である。 好みによって唐辛子やニラなどを添えることもある。縁はカリカリで、真ん中はコシがあってこそ最高のジャガイモチヂミといえる。ジャガイモチヂミ一口にトンドン酒一口なら、世の中にうらやましいことはないだろう。

ジャガイモ餅
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ジャガイモ餅は、すりおろしたジャガイモと片栗粉を一緒にこねてから一口大にして蒸す。ジャガイモ餅の中には小豆あんこやインゲン豆を入れたりもする。ごま油を塗ってつややかなジャガイモ餅は、香ばしい風味とともに普通の餅とは次元が違うもっちりした食感が楽しめる。
デザートで誕生したジャガイモの新しい味

ジャガイモパン
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既存のジャガイモ料理が大人の味覚を攻略したとすれば、ジャガイモを活用した独特なデザートが若い世代の味覚を虜にしている。ジャガイモパンを初めて見る人は、おそらくそれがパンではなく畑で掘り出したばかりの本物のジャガイモだと思うかもしれない。米粉をこねてつぶしたジャガイモで詰めたジャガイモパンは、グルテンの心配なく食べられるヘルシーなデザートだ。ここに黒ごま粉をかけることで土がついたジャガイモのディテールを生かして食べる楽しさに見る楽しさまで加えた。

ジャガイモアイス
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ジャガイモとアイスクリームの出会いを快く賛成する人がいるだろうか。だが、江陵でジャガイモアイスを味わってみれば、結局はその組み合わせを認めるしかないだろう。ジャガイモの粉を加えてジャガイモの質感と味をそのまま生かしたジャガイモアイスは、ジャガイモ本来の甘みが極大化された風味を楽しむことができる。最初の味は甘いが、後ろに行くほどジャガイモの香ばしい味が加わりインパクトがある。
ブサイクなジャガイモで作った「ポパチップ」
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特に大きく見た目がよくないという理由で捨てられるジャガイモを活用したおやつもある。「ポパチップ」は、商品性が劣るブサイクポテトでおいしいポテトチップに再誕生させたもの。農産物廃棄過程の環境問題を解決し、地域のジャガイモ農家の所得創出を助ける良い商品である。ソルト味、ガーリックアンドバター味、チーズ味で構成されており、お好みで選んで楽しんでも良い。